ブログの引っ越し記念に久々に雑感を…
毎年この時期新規入塾の高校生を受け入れて最も気になることは、辞書が使えない生徒が多いことである。
というより、最初から辞書を引くことが頭にない生徒がほとんど。
辞書を引いているように見えても、初めの部分のみを見てそれで終わる生徒のなんと多いことか。
これでは英語の勉強になんてなるはずがない。
こんな状態で中学校のときはどうやって勉強していたのかと思うが、学校の教科書のみで勉強しているとこうなるよね、と思う、
何故か?
その原因は一つしか考えられない。
教科書の末尾にある例の『辞書的な部分』である。
教科書に載っている単語はそこにあるから、辞書を引かずともそこさえ見ればよいし、記載内容も本当に簡略化され教科書本文を訳する際に役立つことしか書かれていない。
なんだかなあ…
これって要らないよね?
本当に文科省はこの教科書を認めてるの?
中1で初めて英語に接して(今は小学校でも英語があるが)慣れるまでの間ならまあ必要かもしれないけど、中2以降だときちんとした辞書を使うべき。
私が学校の先生なら教科書配布のときにこのページを破り捨てるよう指示するわ。
そう思いません?
自慢するわけじゃないけど、私は中3のときに結構分厚い大学受験にも使えるような辞書を買い、その情報量に圧倒されながらも辞書を引くことに興味を持つようになった。
「こんな意味もあるのか…この用法は今調べていることに当てはまるよな…」
そんなことを考えながら例文を見たりしてた。
で、高2の頃だったかその辞書がズタボロになり(まあ、扱い方も悪かったのだろうけど)全く同じ辞書を新しく買った。辞書って結構高いよね…お金を出してくれてありがとう、お袋。
最近は電子辞書を利用する生徒が増えたけど、紙の辞書のほうが一見した場合の情報量が格段に多いよね。
スクロールしないと全体が見えないとか、使い勝手悪すぎ。
電子辞書にも持ち運びしやすいという利点があるから、うまく併用していくべきだろうね。
学校では電子辞書、家では紙の辞書というふうに。
お金はかかるけどね…
それと、中学生向けの辞書にも問題ありで、単語の冒頭に目立つように主要な用法が挙げられてるのだけど、そのせいでその冒頭部分のみを見て終わらせる子が多くなる。
これは『親切の押し売り、ありがた迷惑』ってことを辞書の制作側はわかってないよな。
中学生が使って、その時のみの使い勝手だけを考えて、これに慣れた生徒がこの先辞書をうまく使えなくなることを考えてないとしか思えない。
売れるためには仕方ないのかもしれないけど。
結構長くなっちゃった…
こんな偉そうなことを書いてても高校時代はそんなに英語が得意ではなかったことは秘密にしときたいなあ…